オリーブの木のショップ Cadeau へと、実際にお客様からいただいたお問い合わせの中から、抜粋させていただいたものです。
今でこそ何冊ものオリーブの専門書が発刊され、ネットでもオリーブの生育に関しての情報を得ることが容易くなりましたが、Cadeauのオープン当時は、まだまだオリーブについての情報が少なく、中には誤った情報が、まことしやかに語られていたようです。
そして実際にオリーブを生育していて分からないことや困ったことというのは、初めてオリーブを育ててみた人が、それぞれ感じるものだと思います。
Q&Aのコーナーは、そのお客様からのお問い合わせと、それに対してメールで回答したものの原文を転載したものとなります。
Cadeauという小さなショップの このQ&Aのコーナーが、初めてオリーブをお育てになっている方々の多少なりともお役に立てたのであればうれしいです。
以下は、Cadeauサイトの このコーナー(オリーブの木のQ&A)の内容を転載したものとなります。(加筆修正はまったくしておりませんので、誤字脱字があったり、情報が古かったりする場合があります)
Cadeau(カデュー)のオリーブの木(苗木)について
Q1.オリーブの苗木の根に巻いてある布とヒモは、植える時に外した方が良いのでしょうか?
A1.
根に巻いてある布は根巻き用テープ、ヒモは麻縄といいます。
どちらも麻が原材料ですので、取り外さずそのまま植えてください。
土の中で数ヶ月かけて分解され、最終的には土に還ります。
発根してきた根も、根巻き用テープを突き破って成長していきますので、ご安心ください。
Q2.オリーブの木を鉢植えで育てたいのですが、鉢はどの位の大きさの物を用意すればいいですか?
A2.
Cadeau(カデュー)のオリーブの苗木の鉢根は、おおよそ直径30cm程になるように掘り上げています。
鉢根がゆったりと入るような植木鉢に入れてあげると、根の生育する伸びしろがありますので木の為には良いと思います。
鉢の大きさは、お育てになる場所(スペース)をお考えになって、お選びになって宜しいかと思います。
ただ、材質は素焼きの植木鉢(テラコッタなど)をお勧めします。
根には、水分と養分以外に、僅かですが酸素も必要になります。
素焼きの鉢でしたら、鉢肌には目に見えないくらいの細かい穴が開いていますので、そこから酸素を供給することができ、土の中の酸素切れを防ぐことができますし、余分な水分を鉢肌から蒸散させてくれますので、土の中の過湿を防ぐ効果があります。
Q3.鉢植えでオリーブの木の高さを120cm位までで止めて育てることはできますか?
A3.
鉢植えで育てる場合、オリーブの木の大きさに対して、相当大きな植木鉢に植えないとあまり大きくならないと思います。
基本的に、根が伸びた分だけオリーブは成長しますので、2~3年に一度植木鉢の植え替えをしてください。
その際に木の成長を見て、これ以上大きくしたくなければ、植木鉢のサイズを大きくしなければ宜しいかと思います。
また、剪定によっても高さの調整は可能ですから、あまり心配されなくても宜しいかと思います。
本場のイタリアやスペインなどでは、鉢植えで全体の高さ(植木鉢の下からの高さ)が人の背の高さ位に抑えて、上手に育てているオリーブの成木の写真をよく見ますから、そんなに難しいことではありません。
むしろ植え込んでから、根が活着するまでの水遣りの管理の方が難しいかも知れません。
オリーブの根さえ元気なら、管理次第でお好きなように仕立て上げることができます。
Q4.ネバディロ・ブランコを授粉樹として考えておりますが、今年花は咲くでしょうか?
A4.
生育状況によって多少違いはありますが、一般的に樹齢8年以降の木に花は付くと言われています。
このH-80~100cmのオリーブの苗木ですと4年生くらいの苗木ですので、花を付けるには早くとも3~4年くらいは、掛かると思われます。
ただオリーブの親木(苗の親木)が花をつけていた場合は、苗でも花をつけるそうですので、植えてから手を入れなければ、ひょっとすると翌年には花が咲くかも知れません。
Q5.商品ページの写真を拝見しましたところ、支える木?があるように見えますが、このオリーブは大鉢で育てることは可能でしょうか?
A5.
オリーブの木は浅根性といって、根が地中深く伸びない為に、大きくなってかなり根が張らないことには、添え木(支柱)が必要です。
苗木の場合は、植えて日が間もない為に、強風が吹きますと倒れる可能性がある為に、全ての苗木に添え木をしております。
もし仮にお客様にご購入いただいた場合でも、地植えの場合は添え木をしていただく必要がございます。
ただ鉢植えでお育てになる場合ですと、強風の日には風の影響がない所に、下げていただくなどできますので、添え木は必要ありません。
オリーブの木に限らず、植物を植木鉢でお育てになる場合、根が生長するスペースが大きい方が、木の生育の為には非常に宜しいと思います。
当方のオリーブの苗木の根鉢は、直径でおおよそ30cmほどありますので、植木鉢の内径が最低でも40cm以上は必要かと思います。(大きければ大きいほど良いです)
それ以上の大きさの植木鉢であれば、1~2年は植え替えをしなくても大丈夫だと思います。
Q6.ミッションが欲しいのですが。いつ頃に出るでしょうか?
A6.
私共Cadeauと提携していただいております、小豆島のオリーブ園さんのオリーブ畑で、ネバディロ・ブランコ、ミッション、マンザニロの3種のオリーブが現在生育中(2007年9月現在)となっております。
ミッションとマンザニロは昨年から生育を始めましたが、まだ商品としてお出しできる所まで成長しておりません。
マンザニロに関しては来春(2008年)よりの販売を予定しておりますが、ボリュームの出にくいミッションに関しましては再来年(2009年)の春からの販売になりそうです。(生育状況によっては販売時期が前後します)
申し訳ありませんが、Cadeauと提携しておりますオリーブ園さんのミッションがご希望でしたら、もうしばらくお待ちいただく必要がございます。
Q7.現在通販で販売されている、オリーブの木ネバディロブランコ種は何年もので、実はなるのでしょうか?
A7.
現在当店で取り扱わせていただいておりますオリーブの樹齢は、4年生から6年生と言ったところとなります。
一般的に樹齢8年以上のオリーブの木に花は付くと言われておりますが、挿し木苗の場合、挿し枝を取った親木が花を付けるのに充分な樹齢であった場合、苗の状態でも花が付くことがありますので、必ずしも樹齢が若いからと言って実が付かない訳ではありません。
花芽は前年に伸びた枝に付きますので、今年伸びた新枝を剪定してしまうと、花が付かなくなりますので、もし今年どちらかでオリーブをご購入されましたら、1年以上は剪定されない方が賢明かも知れません。
また実についてですが、ネバディロ・ブランコ以外の品種のオリーブを近くに植えていただければ、実は付くと思います。(花の開花時期が合う品種をお選びください)
花芽が付いてからのお楽しみということになります。
Q8.こんにちは、昨年の春にミッションを購入させていただきましたものです。
木は庭の真ん中で日当たりも良い場所で元気に育っています。
お送りいただいたときに気づいたのですが、芽先がカットされていてそのため今は枝分かれをし、きれいに伸びています。
この時期(1月)といいますか、同じように先をカットしてのばしてやればいいのか、このまま剪定せずにいたほうがいいのか、迷っています。
美しさを保つ為に剪定をする時期とか、方法でなにかアドバイスがあれば、ありがたいのですが。
よろしくお願いします。
A8.
オリーブの剪定ですが、春と秋が時期としては宜しいかと存じます。
枝数が少なくオリーブの内部まで充分陽がさすようでしたら、春になって暖かくなってから、樹形を考えながら枝先を剪定していただきますと、適当に芽数が増えて今までの美しさを保てると思います。
いずれ少しずつ大きくなって芽数が増えてきますと、オリーブの内部まで陽が当たらなかったり、風の通りが悪くなってきます。
そうなってきましたら、日当たりや樹形を考えながら要らない枝を枝元から抜くくらいの感じで剪定していただければ、オリーブの健康の為にも宜しいです。
ただ、あまり手を入れすぎると、観賞用然としてしまってオリーブらしい所を抑えてしまうので、しばらくは選定方法にはあまり神経質にならずに、暴れるように伸びてきた枝だけ抑えるように剪定してみてはどうでしょうか?
もし実を付けたいということでしたら、剪定にも少しコツが要ります。
オリーブの花は、前年に伸びた枝に花芽を付けて咲きますので、毎年毎年新しく伸びた枝を剪定していると、翌年に花芽が付かない(付きにくい)ことになってしまいます。
伸ばす枝と剪定する枝とを見極めて、剪定していただくと良いと思います。
一般的に言われております俗説なのですが、オリーブは樹齢8年以降の木に開花・結実するとされておりますので、2~3年は観賞用として楽しんでから、実を付ける為の剪定へと変えていかれた方が良いような気がします。
Q9.家を新築し昨年12月に引越ました。
シンボルツリーとしてオリーブを植えたいと思っています。
オリーブに魅かれて生花店やインターネットを探し回って、こちらのHPにたどり着きました。
家は南向きで日当たりはとってもいいのですが、植えるスペースが小さいのです。
家の壁に面して縦30cm×横1mくらいの長方形のスペースなので一方は壁が邪魔になってしまって木が可愛そうかもしれないというのが心配です。
植木鉢ではなく、できたらそのスペースに植えたいと思いつつ、そこがネックになっています。
うまく剪定すれば育てられるでしょうか?
高さはあまりなくても葉がほどよく茂っている状態のオリーブが希望だったのでこちらのHPを拝見したときは「これだ!」と思いました。
是非正直なアドバイスをお願いいたします。
A9.
実際に植え込む場所を見ないと分かりませんが、植え込むスペースが縦30cm×横1mでは、オリーブの木を育てるには、少し狭いような気がします。
地植えして剪定しながら育てれば、無理して育てられないことはありませんが、将来的に歪な樹形になってしまう可能性がありますので、あまりお勧めはできません。
ご自宅の日当たりが宜しいのでしたら、大きな植木鉢に植え込んで、ゆったりとした場所でお育てになることをお勧めします。
Q10.早速ひとつ確認があります^^:
水遣りについて、プリントに書かれていたのは、地植えの場合は、最初の1週間はたっぷりと水を与えるとなっているのですが、鉢植えの場合はどうなのでしょうか?
よく表面が乾いたらとも言われますが、現在表面にはウッドチップが敷き詰めており土が見えない状況です。
午前中はよく日の当たる屋外ですのでここのところのお天気で毎朝水をやるようにしているのですが、この時期としてはやりすぎでしょうか?
それと自分でメネデールを買ってきて、たまに水遣りのときに薄めてやったりするのですが、メネデールを与える頻度はどのぐらいがいいのでしょうか?
一応液肥の類になるのですよね?
それと鉢植えの場合は、支柱というのは必要ないのでしょうか?
あまり意味ないかも知れないのですが、ホームセンターでせっかく買ってきたので1本だけですが斜めに立てかけています。
風当たりはほとんどない場所です。
本当は一旦根付いたら別の場所に移動させようと考えていましたが、とてもじゃないですけど重たすぎて無理ですね(汗)
一瞬で諦めました^^
以上よろしくお願いします。
A10.
水遣りですが、植木鉢の種類によって水分の蒸発具合が違いますので、最初の内はウッドチップなどを敷かれずに、どのくらいの日数で表土が乾くのか様子を見てください。(水遣りの時には、ウッドチップは別にしておいた方がやり易いと思います)
植木鉢の大きさにもよりますが、今の時期(春)であれば水遣りも一週間に一度位でも宜しいのかも知れません。(但ししっかりと水遣りをしていただいた場合です)
水遣りの仕方にもよりますが、毎朝は少し多いと思います。
(Olive Guideの)水遣りのポイントの中段以降に、鉢植えの場合の水遣りについて書いてありますので、参考になさってください。
お育てになる環境が皆さん違いますので、一概には言えませんが、基本は“表面の土が乾いたら、水をたっぷりと”です。
根が活着するのが一ヶ月から一ヵ月半掛かりますので、その間だけは水遣りを少し気を付けていただければ、そんなに神経質にならなくても大丈夫だと思います。
メネデールは、厳密に言うと液肥(肥料)ではないので、一週間に一度位の水遣りの頻度であれば、毎回使っていただいても大丈夫だと思います。
ただ夏場は水分の蒸発が早いので、定倍に希釈しても倍率が変わってしまって、根の浸透圧に影響が出ても困りますので、水遣りの時間帯など気をつけてお使いください。
それから、植木鉢が動かせないのであれば、支柱(添え木)はして貰った方が宜しいです。
台風が来た時に風の当たらない所に避難できれば良いのですが、難しいのであれば、3方向から斜めに立てかけて添え木をしていただければ良いと思います。
植木鉢の限られたスペースでは少し難しいかも知れませんが、頑張ってください。
Q11.そちらでオリーブの木を注文した場合、ちょうどよいサイズの鉢の大きさを教えてください。
またスリット鉢というプラスチック鉢が評判ですが、オリーブに向いているのか教えてください。
A11.
当店で取りあつかっておりますオリーブの苗木は、おおよそ直径28cm程の根巻きの状態でお届けさせていただいております。
そのためお客様には、根の成長するスペースが充分ある、内径で40cm以上の植木鉢をお奨めさせていただいております。
スリット鉢は、通気性・排水性に優れているといわれていますが、おそらく使用される場所が室内を想定されて作られた物だと思います。
オリーブは基本的に室外でお育ていただきたいので、室外では劣化し易いプラスチック鉢よりも、通気性・調湿性のある素焼きの鉢をお奨め致します。
ただ、スリット鉢をオリーブにご使用されるにあたっては、特別問題はないと思います。
Q12.ただ今オリーブの木が順調に育っておりますが、あちこちから新芽が出、枝もばらばらにのびてます。
今後の成長のためにも剪定してすっきりと整えた方が良いのでしょうか?
剪定する時期はありますか?又どのような点に注意してするべきでしょうか?
アドバイスおねがいいたします。
A12.
お育ていただいております環境が分かりませんので何とも言えませんが、剪定していただいても構わないと思います。
ただし今年は移殖したばかりですので、少し込み入った枝だけを抜いていただく位にされると宜しいかと存じます。
剪定の時期としては、夏の暑い時期を避けていただければ、それ程神経質になる必要はありません。
来年以降は、芽数が増え過ぎたり、枝が伸び過ぎたりしましたら、適宜剪定していただいて宜しいかと存じます。
オリーブの木は萌芽力が強く、切った所から新しい芽を吹いてきます。
逆に言い換えますと、切ることによって新しい樹形に変わっていくということになります。
もし現在の観賞用の仕立て方がお気に入りでしたら、基本は伸びた枝を抑えるように剪定することです。
切った所で芽数を増やしますので、枝を短く抑えることによって、現在の樹形が維持し易くなります。
ただ、芽数が増え続けますと、木の内部に日が差し込まなくなったり、風が抜け難くなったりしますので、適当な時期に込みすぎた箇所の枝を枝元から抜いていただく必要があります。
その際は樹形を見ながら日が差し込む為には、どの枝が必要かあるいは必要でないかを確認しながら、剪定していただければ宜しいかと存じます。
また春に花を咲かせたい場合は、逆に伸びた枝を残すように剪定してください。
オリーブは、前年に伸びた枝に花芽をつけます。
伸びた枝を全て剪定してしまうと、翌年花が付き難くなります。
樹形を考えながら、剪定する枝、伸ばす枝を選んでください。
オリーブ園さんのオリーブは、他で販売されているオリーブよりも枝数芽数が多いので、中には絡んだように伸びている枝もあるかも知れません。
そういった枝から外すようにしていくと、剪定はし易いかも知れません。
剪定自体は、“こうしなければいけない”ということはありませんから、試しながら剪定していただければ宜しいと思います。
少々切り過ぎても殆んどの場合、新しい芽が吹いてきます。
剪定した後のオリーブの伸び方を観察していただくと、剪定のコツがつかめると思います。
是非お試しください。
Q13.届いてから1週間ほどは、たっぷりの水を1日一回あげていました。
1週間過ぎてからは、1日に1回普通に水をあげているのですが、下の方の葉が黄色くなっているのを最近よく見かけるんです。
これは、水をあげすぎなのでしょうか???
一番怖い根腐れをしてしまっているのでしょうか?
日が当たらないのでしょうか??
対処法があるのでしょうか??
とっても気に入っている大切なオリーブなのでどういう状況になると葉が黄色くなるのか教えていただけるととってもうれしいです。
お時間があるときにでもメールしていただけるとこちらとしてはとっても助かります。
よろしくお願いします。
A13.
まず水遣りに関してですが、一日一回の水遣りは完全に水の与え過ぎです。
このペースで与え続けますと、完全に根腐れが起こりますので、ご注意願います。
水の与え方は、生育されている環境によって多少違いはありますが、用土が乾いてから(鉢底から水が流れ出てくるまで)たっぷりあげるのが基本となります。
今現在、植木鉢の中の用土は過湿状態にあると思いますので、一旦表土が乾きましたら、オリーブの根から離れた場所を指などを使って少し掘っていただいて、内部の用土が充分乾いたと判断できてから、水遣りを再開していただければ宜しいかと存じます。
また葉が黄色くなる原因で考えられることは二つあると思います。
まず一つは、葉が生えかわる時期に来ている可能性があるということです。
オリーブは常緑樹なので落葉しないと思われがちですが、実は新しい芽が吹いて新しい葉が形成されると、古い葉は順番に落とすようになります。
葉の中には少しですが養分が蓄えられていますので、落葉する前にその養分を消費をすると葉が黄色くなり、葉としての役目を終えて落葉することになります。
つまりオリーブの成長のサイクルといえると思います。
もう一つの原因としては、光合成が上手く行われていないか、根に障害を起こしかけている為に、用土内の養分を上手く吸い上げられず、オリーブ内部(枝葉に蓄えられた)の養分を消費している可能性があるということです。
お届けして二週間足らずですので、重篤な根腐れはまだ起こしていないと思います。
もし日当たりが良くない場所でお育てになられている場合は、光合成が上手く行われていない為に起こる生育障害だと思われます。
オリーブは陽樹ですので、お育てになられる場所は、できるだけ日当たりが良く、長時間日が当たる場所でお育てください。
おそらく日当たりが良い方が用土の乾きも早く、過湿になる可能性は低くなって、根腐れの心配も少なくなると思います。
Q14.こんにちは。
先日オリーブの木が届きました!ありがとうございました。
早速一緒に頼んだテラコッタ鉢に植えました。
鉢は思っていた以上に大きかったですが、オリーブを大きく育てたいのでこれから楽しみです。
オリーブを育てるのは初めてのことなので、いろいろと分らないことがあります。
いくつか質問してもよろしいでしょうか。
水やりについてなのですが、どれくらいあげたらいいのか、いまいち分りません。
受け皿に染み出てくるくらいとゆうことですが、現在受け皿を敷いていなく、また鉢の下から水が出ているのかも見えづらい状態です。
結構たっぷりやっていると思っていますが、なんだか自信がありません。
根腐れしてしまってはいけませんし。。。
一緒に購入した大きな鉢で、大体水をあげる目安はありますか?(何リットルくらいとか。。)
(中略)
最後にオリーブの木についてですが、ところどころの葉が黄色くなっています。
これは葉の部分が枯れたということでしょうか?
黄色くなってしまった葉は切り取ったほうかいいですか?
いろいろ質問してしまって申し訳ありません。
お手数ですが、宜しくお願い致します。
A14.
まず水遣りに関してですが、最初に植え込んでいただいた時に、まずたっぷりと水を与えてください。
鉢底に水抜き穴がありますので、上からたっぷりと水を与えれば必ず下から水は出てくる筈です。
もしも見えづらい場合は、テラコッタ鉢の下に古新聞をひいてから水を与えていただきますと、水が染み出てきますと新聞紙の色が変わりますので、見て判断ができると思いますので、一度お試しください。(この時与えた水の量を、大体で構わないので覚えていただくと宜しいかと存じます)
水の与え方は、日当たりなどの生育環境が皆様それぞれ違いますので、一概には言えませんが、3日に一度くらいの頻度で与えていただければ、根腐れを起こすことはまずないと思います。(環境によっては、一週間に一度位の頻度でも大丈夫です)
むしろ根腐れよりも水切れをお気をつけください。
オリーブは、新しい環境での根の活着に、一ヶ月ほど掛かります。
その間に水切れがありますと、根の成長点が枯死して、生育障害を起こす可能性があります。
これから梅雨明けしてから天気が良く暑い日が続きますと、用土も今まで以上に乾き易くなると思います。
根の活着が完了する一ヶ月間は、用土の乾き具合を確認しながら、水を与えていただきますようお願い致します。
最初に覚えていただいた水の量が、“たっぷりと・・・”の基本の量となりますので、近い量を与えていただければ宜しいかと存じます。
根の活着後は、それ程水遣りに神経質になる必要はありません。
それまでには、おおよそどの位の日にちを空けると用土が乾くのか、だいたい見当が付くようになっている筈です。
もし一週間ほど水を与えなくても大丈夫だと思えば一週間に一度くらい水遣りをされれば宜しいですし、3日ほどでカラカラに乾いてしまうと思えば3日に一度は水を与えるようにしてください。
常に与える時には、“たっぷりと・・・”が基本となります。
黄葉についてですが、部分的に葉が生えかわる時期に来ているのではないかと思います。
オリーブは常緑樹なので落葉しないと思われがちですが、実は新しい芽が吹いて新しい葉が形成されると、古い葉は順番に落とすようになります。
葉の中には少しですが養分が蓄えられていますので、落葉する前にその養分を消費をすると葉が黄色くなり、葉としての役目を終えて落葉することになります。
つまりオリーブの成長のサイクルといえると思います。
黄葉は自然に落葉しますので、切り取らなくても大丈夫です。
Q15.いつもお世話になります。
前回は剪定について色々とアドバイスいただき有難う御座います。
その後、どんどん新芽も増え驚くほど生長していっております。
本日は幹を太くしていく方法を教えてくれませんか?
下半身が細いので不安定になってきました。
アドバイス宜しくお願い致します。
A15.
オリーブは根の成長に合わせるように枝葉も成長していきますので、根の活着後の成長が良好なのだと思います。
ただ、幹は成長することによって、徐々に太くなっていきますので、急に太くするような特別な方法は、これと言ってございません。
オリーブは浅根性ですので、地植えの方には必ず添え木をしていただくようにお願いをしておりますが、鉢植えされていても添え木をしていただいても構いませんので、もしオリーブの木の上部が成長し過ぎて安定が良くないようでしたら、添え木をしていただくのが宜しいかと存じます。
添え木は、園芸用の支柱(植木鉢の直径の2倍程度の長さがあれば宜しいかと思います)を3本と、園芸用ビニタイ(針金をビニールでコーティングしてあるもの)をご用意いただければ簡単にできます。
園芸用の支柱は、オリーブが安定するように、3方向にバランス良く配置してください。
上から差し込むようにすると、やりやすいと思います。
園芸用の支柱が用土に少し埋まるくらい差し込んで、支柱の先が植木鉢に掛かるくらいにしてください。
支柱の反対の先は、幹の近くにあると思いますので、オリーブの幹と支柱をビニタイで固定していただけば、添え木の完成となります。
幹は成長と共に徐々に太くなっていきますので、時折支柱との結束部分を確認していただいて、ビニタイが幹に食い込んでいないか注意してください。
食い込みそうになっていましたら、一旦ビニタイは解いていただいて、新たに結束し直していただければ宜しいかと存じます。
なお園芸用の支柱は、おそらく短い物は売っていないと思いますので、仮にそのままの長さのまま上から差し込んでいただいて、ちょうど良い長さに切って使用していただければ宜しいかと存じます。
園芸用の支柱も園芸用ビニタイも、100円ショップでも売っていて手に入りやすいと思いますので、添え木をお試しください。
オリーブの木を育てるにあたって・・・
Q1.今回オリーブの木を購入するのが初めてで、鉢植えで育てようと思っていますが、土はどのような物を用意したら良いですか?
A1.
もし鉢植えに使用される土をホームセンターなどで購入するとお考えでしたら、観葉植物用の土でも、野菜栽培用の土でも何でも構いません。
購入しようとしている土の袋に、PH(ペーハー)が表記されていましたら、PHが5(中性より若干酸性寄り)~10(中アルカリ性)くらいの範囲にあるものを利用されると宜しいと思います。
購入された土に、根腐れ防止剤(パーライトなど)を1割程度混ぜ込んで用意していただくと、さらにオリーブの根の為には良いと思います。
どこかのお庭などの土を使用される場合(あまりお勧めしませんが・・・)は、一度掘り上げて空気にさらした後に、腐葉土かバーク堆肥を混ぜ込んで土壌の改良を施した後に、やはり根腐れ防止剤を1割程度混ぜ込んでご利用ください。
あとは普通に鉢底石を入れていただいてから、オリーブを植えつけていただければ宜しいでしょう。
Q2.鉢植えで育てる時に注意することで、何かアドバイスがあればお願いします。
A2.
一般的にオリーブの木は乾燥を好むといわれていますが、根が活着するのに一ヶ月ほどかかると思いますので、その間はくれぐれも水切れに注意してあげてください。
鉢植えでお育てになる場合は、当然水分は鉢の中の土に含まれる水分しかないですから、葉が萎れてくるなどしてきたら、水不足と考えられますので、近々に水遣りをしていない場合は直ぐに水を与えてあげてください。
Q3.庭にオリーブの木を植えようと思っているのですが、オリーブの木を植えることができる時期は決まっていますか?
A3.
基本的にオリーブの木の植え付けができない時期はありません。
一般的なオリーブの栽培管理カレンダーなどを見ますと、3~4月と9~10月が植え付けのベストシーズンということになってはいますが、3~4月は新芽の芽出し直後ですし、9月だと残暑がまだ厳しい時期ですので、多少私見となりますが、4~7月がオリーブの木を移植してから、管理がしやすい時期だと思っています。
特に梅雨の時期は、水遣りが自然(雨)に任せられるので、それだけでも管理が楽だと思います。
Q4.庭に植える方法・注意点を教えてください。
A4.
お庭の状況やレイアウトにもよりますが、なるべく日当たりの良い場所に植えてあげてください。
水はけの悪い所には、植えないようにしてください。
もしどうしても植えなければならない時には、簡単で良いので土壌の改良をしてあげてください。
簡単な土壌の改良の仕方としては、オリーブの木を植える場所を決めたら、オリーブを中心に直径1Mほど、深さを70~80cmほど(深ければ深い方が良いです)掘り返していただき、掘り返した土に、腐葉土かバーク堆肥の20リットル入りを3~4袋程とパーライト(根腐れ防止剤であれば何でも宜しいかと思います)を土の1割から2割程度混ぜ込んで用意して、周りの土よりも少し高めにオリーブを植え込んであげてください。
そうすれば雨などの水も、少しは溜まり難く吸い越しが期待できます。
中には土作り(植え込む場所に肥料などを混ぜ込むこと)からされる方もいらっしゃるようですが、肥料については植え込んだ後でオリーブの木の様子を見ながらでも与えられるので、最初のうちはあまり気になされなくても宜しいかと思います。
オリーブは浅根で、地下深くには根が伸びないので、強風の時に倒れてくる可能性があります。
しっかりした根が周りに充分伸びるまでは、3方向(あるいは4方向)から添え木(支柱)などをしていただいて、台風の時などにオリーブが傾かないように固定してあげるようにしてください。
Q5.オリーブの鉢植えを北側玄関で育てることはできますか?
春から夏までは、午前中2時間ぐらいしか直射日光は当たりません。
その他の時間、季節共に、明るめの日陰です。
A5.
ご存知かもしれませんが、オリーブの木は陽樹なので、できるだけ陽の当たる環境でお育てになった方が良いです。
日照不足でも枯れることはないと思いますが、日の差す方向に向かって成長したりする偏伸長が起こる可能性があります。
鉢植えなら植木鉢を時々少しずつ回していただければ、多少は良いかも知れません。
それよりも冬季に陽が当たらず低温の時期が続くと、ひょっとすると生育障害が起こるかも知れません。
冬場の間だけでも、日当たりの良い場所に移動できるのなら、移してあげると良いかも知れませんね。
Q6.私の家のベランダはやや東向きの東南で、お昼までしか日があたりません。
しかも5階なので、夏はかなり熱いです。
この状況でマンザニロ種を育てていくことはできますでしょうか?
A6.
育てている環境についてですが、オリーブは太陽が大好きなので、欲を言えば一日中太陽に当ててあげた方が良いのですが、日本の住宅事情を考えると、半日しか太陽に当たらないのも仕方がないことだと思います。
ただ○○様のお宅のベランダの夏場の暑さがどのくらいなのか想像できませんが、管理が少し難しそうな気がします。
いくらオリーブが太陽が好きでも、過剰な温度の上昇はかえって生育に悪影響を及ぼす可能性があります。
現在植木鉢に植えて育てられていらしゃるかと思いますが、植物は根がもっとも大事なので、夏場に植木鉢の温度が上がり過ぎないように、植木鉢だけでも遮光するように工夫してください。
他には、ベランダでは難しいかも知れませんが、できるだけ風通しの良い所に置いてあげてください。
病気の多くは、風通の悪く過湿の環境で多く発生しますから、できればそういった環境は避けたいものです。
Q7.昨年の12月に引越しをして、その時にオリーブを地植えしました。
もともと1.5mくらいだったと思うのですが、かなりそれから伸びました。
オリーブを15年程前に植えた方が、地植えだとかなり大きくなって根も張るから、今のうちに植木鉢にかえた方が良いと言われました。
植えた所が2ヶ所あり、1ヵ所は家のすぐ前なので、そのまま根が張って家の下へず~っと張って行くと良くないから・・・と言われました。
引越し前から、オリーブを植えることに決めていて、それを抜いてしまうのはかなりショックですが、あまり大きくなるのでしたら抜くのも仕方ないのかな~って少し諦めていますが・・・。
何といっても家の方が大事なんで・・・。
大きくしない為にはやはり植木鉢に植え替えた方がよいのでしょうか?
できれば今のままで何とかできれば嬉しいです。
A7.
オリーブの木の寿命は非常に長くて、病害虫に侵されなければ、何百年何千年生きるといわれています。
そのくらい長く生きながらえたオリーブの木でしたら、それなりの根を張ることが考えられますが、数十年程度の樹齢のオリーブの木でしたら、仮に根が住宅の下に入り込んだとしても、何ら影響は少ない(ほとんどない)と考えられます。
もしどうしてもご心配でしたら、10年に一度くらいに家の方に向かっている根だけでも“根切り”をされるといいかもしれませんね。
“根切り”とは文字通り根を途中で切ってしまうことです。
生きている樹木は、根切り後に切った所から新しい小根を発根させます。
作業自体は難しいことではありませんが、最初は専門家(庭師や造園関係業者)に任せた方が良いかも知れませんね。
たぶん☆☆様がご心配される程のことではないような気がします。
この“根切り”さえ事前にしておけば(小根を発根させるという意味です)、植木鉢への植え替えはいつでもできますから、ご安心ください。
それよりもせっかくのシンボルツリー(ですよね?)なので、大事に育ててあげてくださいね。
Q8.初めまして、こんにちは。
オリーブの木について調べているうちに、こちらのサイトにたどり着きました。
オリーブの木で生垣を作りたいのですが、最初は刈り込みが必要だと聞きました。
どのくらいの期間、又どの程度刈り込むのでしょうか?
お忙しい中申し訳ございませんが、お返事いただけたら嬉しいです!!
よろしくお願い致します。
A8.
オリーブということで、他の生垣に使う樹木と特別に違いはないのですが、オリーブは萌芽力が強いので、剪定した所から2つ芽を吹くことが多く、芽数を増やすという意味では、毎年適度に刈り込んだ方が良いかも知れませんね。
実際どの位の大きさ(高さや幅)の生垣にされるのかによっても、刈り込みの度合いが違ってきますので、成長具合を見ながら刈り込むとしかお答えのしようがございません。
また実際の大きさが分かっていたとしても、実際の成長を見ずに、今ここでアドバイスさし上げることは不可能です。
管理される庭師さん(?)とご相談されながら、刈り込まれた方が宜しいかと思います。
オリーブの生垣を作られる場合は、植え込まれるオリーブの品種を1品種に決めて生垣を作られることをお勧めしておきます。
品種が違いますと、成長の性質も違いますので、生垣が揃いにくくなります。
お気をつけください。
Q9.はじめまして。
庭に地植えしたいと考えています。
地植えをするとかなり大きくなるようですね。
あまり大きくしたくないのですが、剪定をマメにしたら抑えられますか?
またオリーブは多品種と2本植えないと実はつかないと聞きますが1本ではダメでしょうか?
主人は実が見たいようですが庭のスペースも限られますんで私はできれば1本でいいと。。
A9.
オリーブの木は、自然のままに伸ばし放題に育てれば、樹高が7~8M位にはなると思います。
しかし、弱剪定や強剪定によって樹形をコントロールすることは、そんなに難しいことではありません。
樹齢が15年以上の成木は、強剪定(のこぎり等を使って枝下ろしをすること)をされてもそんなに木が弱ることはございませんが、15年未満の幼木は、なるべく弱剪定(剪定鋏等によって枝を切ること)で管理していただければ木が弱ることもありません。
ただ実を付けたいということでしたら、弱剪定にもコツが要ります。
オリーブの花は、前年に伸びた枝に咲きますので、毎年毎年新しく伸びた枝を剪定していると、翌年に花芽が付かない(付きにくい)ことになってしまいます。
伸ばす枝と剪定する枝とを見極めて、剪定していただくと良いと思います。
オリーブは自家受粉しにくい木ですので、結実を楽しむ場合は開花の時期の合う他品種のオリーブを一緒に育てた方が宜しいかと思います。
ただいくつかの種類のオリーブの木は、一本でも実が付き易い品種もあると聞いておりますので、そういった品種のオリーブを育ててみるのも良いかも知れません。
一本でも実が付き易いオリーブとして、“ルッカ”という品種のオリーブが比較的入手がし易いと思います。(ルッカの実は、主にオイル用となります)
Q10.はじめまして。
ベランダでオリーブを育てたいと思っています。
西向きなので、日当りはあまりよくありません。場所は東京です。
育てるのは可能でしょうか。
A10.
オリーブの木は日当たりが良い方が生育が良いのは確かですが、日当たりが悪いからといって必ずしも育たない訳ではありません。
“オリーブの鉢植えレポート”のお客様のオリーブは、☆☆様と同様な条件(東京都・マンション・ベランダ・西向き)でお育てになっておられます。(午後から一応日が当たる程度だそうです)
春になって新芽が吹くのか、現状を維持するのか、あるいは生育環境に合わせた変化(1/3程度の葉を自ら落とすこともあります)が起こるかも分かりませんが、きっと順調に育ってくれると思います。
オリーブの木自体は生命力が強い木なので、新しい場所に根を下ろす(根が活着する)までが、重要となります。
植え込んでいただいてから根が活着するまでに、一ヶ月~一ヵ月半程掛かりますので、その間の水遣りの管理さえ注意してやっていただければ、東京の気候であればそんなにご心配はないと思います。
Q11.4月から5月にかけてオリーブを庭に植えたいと考えています。
添え木購入から施工方法を教えていただけませんでしょうか。
特に、添え木は、ホームセンターで購入できるのでしょうか?
また、添え木は土中にどのように固定すればよいのでしょうか?
実をつけさせるためには、2本植える必要があるのでしょうか?
お手数ですが教えてください。
A11.
まず添え木は、園芸用の支柱や竹などの腐り難くしっかりした物で、サイズが色々ある物であれば宜しいかと存じます。
添え木に使う材料は、ホームセンターでも勿論ご購入いただけますし、物によっては100円ショップにも置いている場合もあります。
添え木の仕方は、3方向若しくは4方向から苗木の主幹に対して斜めに立て掛けるように設置して、結束していただいてください。
結束には、シュロ縄・ビニタイなどを使われると良いと思いますが、オリーブは成長が早く幹も太くなりやすいので、、はじめに結束したままにしておくと、結束した箇所が幹に食い込んで木が痛むことがありますので、ご注意ください。(結束した箇所が窮屈になってきたら、結束し直すようにしてください)
添え木につきましては、最近お客様からいただきました写真で、添え木の見本のような写真をアップしておりますので、その画像を参考にしていただきますと宜しいかと存じます。(その写真をクリックしていただきますと、画像が拡大しますので分かり易いと思います)
お客様の声(群馬県 E様のお写真)
http://cadeau.ocnk.net/page/10
オリーブの結実に関してですが、オリーブはほとんどの品種が自家受粉しにくい木ですので、結実を楽しむ場合は開花の時期の合う他品種(2品種以上)のオリーブを一緒に育てた方が宜しいかと思います。
ただいくつかの種類のオリーブの木は、一本でも実が付き易い品種もあると聞いておりますので、そういった品種のオリーブを育ててみるのも良いかも知れません。
Q12.地植え用のオリーブの木を探しています。
ただ、植えようと思っている場所にミモザの高木(4mくらい)があります。
この木を除去した後にオリーブの木を植えても大丈夫でしょうか?
我が家のシンボルツリーにしたくて、オリーブを探しています。
実も採取して利用できたらと思っています。
品種は分からないのですが、庭にはあと2本のオリーブの木があります(ひょろひょろですが)。
A12.
おそらくミモザが定着していたということは、水はけの良い土壌の筈ですので、オリーブの木にとりましても、植えるには最適な土壌だと思います。
ミモザを移植した後に、空いた穴に補充する土が入ると思いますが、普通の庭土であればそのまま植えていただければ大丈夫だと思います。
もし山土等の酸性の土壌を補填した場合は、苦土石灰などを混ぜ込んで土壌改良をしていただいた方が宜しいかも知れません。
オリーブの品種によっては、その実が食用に向くもの、油用に向くものとありますので、ご利用の目的によってオリーブの品種をお選びになられると宜しかったと思います。
まずは今お庭に植えてありますオリーブの品種を、ご購入されたお店で確認されることをお奨め致します。
一般的にオリーブの木は、二品種以上のオリーブの木を近くでお育てになる事をお奨めしていますが、これは多くのオリーブの品種が自家結実性(一本の木で実がなること)がない為です。
オリーブの品種によっては、自家結実性のある品種もありますので、今お育てのオリーブだけでも結実を楽しめる場合もございます。(お店でご確認ください)
もし自家結実性のない品種でしたら、開花の時期が合う品種を選んでいただければ宜しいかと存じます。
Q13.以前から「オリーブ」を育てたいと思っていましたが、暖地でないと育たないし、オリーブの「実」を採ることは難しいと聞いていましたので、諦めていましたがこのページをみて「もしかしたら!」と思いメールしました。
そこでお聞きしたいのは「地植え(寒さで枯れない)」「実を採る」との条件をクリアする品種はありますか?
当地は埼玉県入間市で冬場には「霜は降りる」地域です。
A13.
気温につきましては、年間の平均気温が14~16℃の温暖地がオリーブを生育するには適当とされていますが、比較的低温にも強く、短時間であれば-10℃以下で冷害が発生する程度と言われていますので、おそらく関東の埼玉県入間市であれば地植えされても全く問題はないと考えられます。
実際当店でお買い上げになったお客様で、入間市よりもずっと北部で、地植えでお育てになっておられる方もおみえになりますので、心配はないと思います。
ただ日当たりの良い場所の方がオリーブは生育が良いので、お庭ではできるだけ日当たりの良い場所に植えてあげてください。
当店の提携先のオリーブ園さんが、現在育てていますオリーブは、ネバディロ・ブランコ(油用)、ミッション(食用・油用)、マンザニロ(主に食用)の3品種になります。
この中で自家結実性(1本で実がなること)があるのはミッションだけですが、実をつける確率を上げる為にも、異なる品種を一緒にお育てになることをお奨め致します。
品種を選ぶ際には、開花の時期が合わないと受粉できませんので、一緒にお育てになるペアが決まってきます。
上記しました3品種で言えば、
ネバディロ・ブランコ×ミッション
ネバディロ・ブランコ×マンザニロ
の各ペアになります。
マンザニロには、枝が暴れるように育ち樹形が整えにくいので、初めてオリーブをお育てになるのでしたら、ネバディロ・ブランコとミッションのペアの方をお奨め致します。
Q14.本日、自宅近くの花木センターに行ってきました。
何とオリーブの木で、125,000円、95,000円が並んでいました。
まっすぐ伸びて格好の良い木でした。
女房も私も大変気に入りまして庭のシンボルツリーに したく鼻息荒くして帰宅しました。
が、価格が価格でして、やっぱりこんなにするんですか?
ど素人がこんな立派な木は早いでしょうか?
背丈は、高い方が4m弱で幹の太さは直径10cm位ですか?
葉は一杯付いて良い色でした。
受けつけの若いお兄さんに聞いたら個人情報で業者は教えられないと冷たい返事でした。
大雑把ですが、大体で良いですので教えてください。
A14.
オリーブの品質の良し悪しは、オリーブの産地や樹形や幹肌など様々なポイントがあるとは思いますが、樹高が4mそこそこあるオリーブの木は、なかなか一般的な流通では販売されていませんので、品質に関係なしにそれなりの価格がすると思います。
125,000円、95,000円という価格は、中間マージンや運送費、お店(花木センター)の販売経費や利益を考えますと、割りとリーズナブルな価格だと思います。
ただオリーブの木は、そのまま伸ばせば、まだまだ大きくなりますから、4m程度で抑えて育てる場合は、お店の人に相談してから購入された方が宜しいかと存じます。
また植え込みにも当然費用が掛かりますので、その辺りも確認してから決められると宜しいかと存じます。
初めてでも、ぜんぜん立派な木でも構わないと思いますよ。
Q15.初めまして!2M位のオリーブの木を半年程前に買い、新芽も出て順調に育っていましたが、最近、花が咲き、それと同時に葉が次々と黄色くなって来ました。毎日、お水をやってますが・・・。
それから、鉢に1本だけ植えていても実はならないのですか?
そうだとしたら同じ鉢にもう1本植えないといけないのですか?
別の鉢で植えて隣に置いて育ててもいいのですか?
ご回答よろしくお願い致します。
A15.
ご購入された時のオリーブの状態が分かりませんので、基本的にはご購入いただいたお店でお問い合せしていただいた方が、間違いがないかと存じます。
花が咲くということは、用土から吸い上げた養分や樹木内に貯め込まれた養分が、開花に使われる割合が多くなるということになります。
開花と同時期に葉が黄色くなったということは、鉢土内の肥料分が足りなくなったと考えられた方が宜しいかと思います。
葉色に対しての施肥をするのであれば、鶏糞が良いのではないかと思います。
(施肥に関しては、“肥焼け”という障害を起こす可能性もありますので、肥料のご購入店で、施肥の説明を受けてください)
オリーブは、品種の違うオリーブを近くでお育てになった方が、結実の確率が高くなります。
ただ、自家結実性(一本で結実すること)のあるオリーブの品種もありますので、まずお育てになっておられる品種が、自家結実性がある品種かどうか、ご購入されたお店でお確かめになった方が宜しいかと存じます。
また、オリーブは樹木ですので、結構しっかり根を張ります。(但し浅根性ですが・・・)
ですから、同じ鉢に追加でオリーブは植えないでください。
もし違う品種のオリーブをお育てになられる場合は、必ず別の鉢でお育てください。
3m程度の距離であればオリーブは受粉しますので、お育てになられている場所の状況で、鉢を置かれる距離はお考えください。
Q16.近々、家を建てます。
東側の庭にミッション種のオリーブを植えたいのですが、石川県でも育ちますか?
A16.
オリーブの木は、意外と耐寒性があって、マイナス5℃程度の寒さであれば枯れることはないと言われております。
ただ、寒さによって生育障害(例えば葉が痛んで茶色くなる等)は起こる可能性はあります。
お育てになられます地域の気候(環境)は、お住まいの方にしか分からないと思います。
イメージで申し訳ないのですが石川県ですと、日本海側で冬場は寒さが厳しいように感じますので、地植えは避けられた方が宜しいように思います。
Q17.先日、主人が剪定をしたのですが今の時期(6月)におこなっても大丈夫なものですか?
2月頃がよいと聞きましたが・・・
来年も花がきちんと咲きますか?
A17.
ご自宅のオリーブの木の状況(樹齢や大きさ)が分かりませんので、一般論ですが・・・
剪定鋏だけで行う弱剪定でしたら、ほとんど問題はないと思います。
真夏や真冬を剪定時期から外していただければ、宜しいのではないでしょうか?
花については、どの位剪定されたか分かりませんので判断が付きませんが、普通に樹形を整えるくらいの剪定であれば、今年これから伸びた枝に来年花芽が付く筈ですので、花は咲くと思います。
Q18.はじめまして。
ベランダで鉢植えをしているオリーブの植え替えの相談です。
11年目になるオリーブの樹です。4年ほど前から花が咲くようになりました。
今年も大量の花が咲き、今は、花が終わりかけるところです。
ベランダなのであまり大きくできず、剪定を繰り返し高さは2m弱でたまに市販の肥料を与えるだけで、トラブルもなく元気に育ってくれました。
大きめの鉢だったので植え替えを何年もしていなかったのです。
気がついたら・・・・根が鉢の土表面に見えるほどぎっしりになってしまいました。
そこで植え替えをしたいのですが、一般では春か秋とありどうしようか悩んでいてこのページにたどり着きました。
以前のQ&Aを拝見して4月~7月でも植え付けしてもいいとあったので至急実施しようかと思いますが、以前のQ&Aは庭植えの場合だったので・・
この時期で鉢植えの場合の注意点があったら教えてください。
植木鉢は現在は45cm角ですが、今度はもう少し大きめを予定しています。
宜しくお願いいたします。
A18.
ご購入されてから11年目ですから、樹齢でいくと充分成木の部類に入りますよね?
おそらく根もしっかりとしていると思いますが、水分や栄養を吸い上げている細根はそれぞれの根の先端にあります。
植替えの際は、少し根を解して切り詰めてもらう必要があります。
その際、細根の多くは切られてしまいますので、根と枝葉のバランスを保つ為に、剪定をして葉の量を減らすなどされた方が宜しいかと思います。
気温が高くなりますと、葉からの水分の蒸散が多くなりますので、7月以降の暑い時期に植替えをされますと、根が少なくなったオリーブのストレスになる可能性もありますので、できましたら6月中には植え替えを済まされた方が宜しいと思います。
秋は、休眠時期に向かって根の成長も今の時期ほど活発ではありませんので、植え替えは今の時期にされた方が安全だと思います。
植替えの用土に、少しバーク堆肥(若しくは腐葉土)を混ぜ込むと根出しがよくなると思います。
根が少なくなっていますから、細根が発根して新しい鉢で活着するまでは、注意して見ていてあげてください。
Q19.2年前に北側に植えたオリーブが全く大きくならず今になって気になっています。
周りの土に対し低めに植え、水が溜まるように植えてしまったので、根腐れして成長しないのだと思うのですが、もう一度掘り起こして高めに植えなおすと元気になる可能性はあるでしょうか?
新芽は出ないものの、葉自体は元気に見えます。
それと今の時期(6月)は植え替えしても大丈夫ですか?
A19.
大きくならないだけということでしたら、おそらく植え込まれた土質(水捌け)が良くない所に植えられたのではないかと考えられます。
オリーブは土の中で根を伸ばす時に、過湿な地層に根が届くと、成長しなくなります。
植え込まれてほとんど成長していないということは、土壌の改良をされないで植えられたのではないかと思います。
もし、葉が萎れたり丸まっていたり、葉色が著しく悪かったり、枯れ枝が多かったりしているなど、生育障害が起きているのでしたら、根腐れをしている場合が多いです。
葉が健康そうであれば、根腐れではないような気がします。
いずれにしても、土の中のことですので、植え直し(本当は南側の太陽が燦々と当たる場所の方が良いです)をしていただいた方が宜しいのではないでしょうか?
もし今の場所で植え直しをされる場合は、必ず土壌改良をして水捌けを良くしてください。
そして周りよりも高めに植えて、水が溜まらないようにしてみてください。
(オリーブは浅根性ですので、添え木は必ず行ってください)
根のコンディションが分からないので、元気になるかどうかは何とも言えませんが、もし植替えをされるのでしたら6月中に行わないと、夏になってからでは遅過ぎると思います。
なお、植替えの際は、オリーブの根鉢を壊さないように慎重に行ってください。
できれば、麻製の根巻きテープや麻縄で根巻きしていただくと宜しいのですが・・・
Q20.昨年末、外構屋さんに新居の庭にミッション(約200cm)を植えてもらいましたが、粘土質で水はけの悪い土壌にそのまま植えつけてあります。(それでもこの春たくさんの花をつけました!)
一度掘り起こして土壌改良してもよいのか、あるいは根の周囲だけを掘り起こす方がよいのかお教えいただけますか。
その横に、このネバディロを植えたいと思っています。
一緒に土壌改良してしまいたいので、質問させていただきました。
よろしくお願いします。
A20.
植えつける場所の土壌改良についてですが、ミッションよりもネバディロ・ブランコの方が強い木ですので、ミッションを生育していて問題が無いようであれば、そのままの土壌で植え付けていただいても構わないと思います。
但し、将来的に根腐れ等でご心配でしたら、ミッションと共に土壌改良をされることをお奨め致します。
もし土壌改良をされる場合でしたら、植えつける場所の中心から半径50~60cm(直径で1m~1.2m)ほど周囲を70~80cmの深さを掘り上げていただき、入手可能であれば良質な畑土にバーク堆肥(若しくは腐葉土)の20リットル入りを3~4袋程度とパーライト(根腐れ防止剤であれば何でも宜しいかと思います)を土の1割から2割程度を混ぜ合わせていただいて、掘った穴に戻していただければ宜しいかと存じます。(掘り上げた粘土質の土は使わない場合です)
畑土が手に入らない場合は、掘り起こした土に川砂を2割から3割程度を混ぜ合わせ、後はバーク堆肥とパーライトを同様に混ぜ合わせ、掘った穴に戻していただければ宜しいかと存じます。
植え付ける時には、周りの地面よりも高く植え付けるようにされますと、水が貯まりにくく、土壌改良の効果が高まります。
またご存じかと思いますが、オリーブは浅根性と言ってあまり地中深く根を張らない為に、台風などの強風時に倒れてしまう可能性がございますので、植え付け後には添え木をしていただきますようお願い致します。
Q21.こんにちは。
オリーブの木で、株立ちの木と、1本ものがあると聞いたのですが、同じ種類なのでしょうか?
苗木と成木?HPで扱っているのはどちらもあるのでしょうか?
A21.
お問い合わせのございました一般的に呼ばれる“株立ちの木”は、人為的に作れますので、おそらくオリーブの木でも存在するとは思います。
一本立ちの木は一本の苗を育てればできますが、株立ちの木は数本の苗が必要になりますので、一本立ちに比べてコスト高になる為に、おそらく一般的には流通(販売)は非常に少ないと思います。
また苗木の段階で主幹を抑えることによって、株立ちの木に変えていく方法もありますが、これも1本立ちに比べて生育が遅く、生育期間が長くなってしまうことや、育てるのに手間が掛かる為に、取り扱っているオリーブ生産者は非常に少ないと思います。