用土について

Cadeauのオリーブの木のご注文の前後でのお問い合わせで多かったのが、「土」についてでした。
地植えの場合は、オリーブの木を迎えるにあたってできることは何か?

鉢植えの場合は、どんな培養土を用意したら良いのか?

オリーブの場合は土壌に対して適応性が高いので、そんなに神経質になることはないのです。

それよりも、水の与え過ぎで過湿になることだけ注意していただければ良いと思います。

以下は、Cadeauサイトの このコーナー(オリーブを植え込む前に)の内容を転載したものとなります。

 

地植えをする場合の簡単な土壌改良

オリーブの木をお庭で育てるに当たっての土壌の条件として、香川県農業試験場小豆分場のオリーブのサイトの“オリーブのいろいろ”の“オリーブの栽培条件と管理”の中に、

 

“土壌に対する適応性は大きく、埴壌土~砂土と広い範囲の土壌で十分生育します。しかし、根の土壌通気性要求度が大きいので、排水不良な重粘土あるいは地下水位の高い低湿地では生育が極端に不良となります。”

 

と記述されています。

 

つまり土壌に含まれる粘土質が50%を超える排水の良くない粘土質の土以外であれば、固まっている地盤を一度掘り返すなどして、根に対する通気性を確保してあげれば、充分に生育が可能ということになります。

 

逆に言い換えれば、水はけの悪い土壌では、根が酸素不足を起こしてしまう為に根腐れなどの障害を起こしたり、あるいは砂のような土壌になると逆に土壌に保水性がなく、根が渇水状態となり易い為に、場合によっては水切れによって枯死する可能性もあるということになります。

 

ですからお庭に植えつける前に、植え込む土壌の状態を見極めておくことが必要となります。

 

簡単なチェック方法として、直径30cmほど深さ30cmほどの穴(少し大目の水が溜まる程度で構いません)を掘っていただき、その穴から溢れ出ないように気をつけながら水をいっぱい入れます。

溜まった水が5分程度でしみ込んで無くなってしまえば、良好な状態と言えます。

また数十秒でしみ込んで水が無くなってしまう場合は砂質の土壌、また数十分以上でも水がしみ込んでなくならない場合は、粘土質の多い土壌と言えます。

 

もし可能であれば、良好な状態の土壌の場所に植えていただくと良いとは思いますが、お庭全体の土質や、お庭のレイアウトや構想によっては、そうも言ってられませんので、その場合は植える予定の場所の土壌の改良を行いましょう。

 

簡単な土壌の改良の仕方としては、オリーブの木を植える場所を決めたら、オリーブの木を植える場所を中心に、直径1Mほど、深さを70~80cmほど(深ければ深い方が良いです)掘り返していただき、掘り返した土に、腐葉土かバーク堆肥の20リットル入りを3~4袋程度とパーライト(根腐れ防止剤であれば何でも宜しいかと思います)を土の1割から2割程度を充分に混ぜ込んでおいてください。

締まり易い(固まり易い)土壌の場合は、腐葉土(バーク堆肥)にしても根腐れ防止剤にしても、どちらも多めに混ぜていただきますと、後々の根の張り方が良くなると思います。

 

この時に、苦土石灰や肥料などを一緒に混ぜ込んでも宜しいかとは思いますが、植え込んだ後でオリーブの木の様子を見て、後からでも与えられるので、最初のうちはあまり気になされなくても宜しいかと思います。

 

水がなかなかしみ込まないような粘土質の多い土壌の時は、できるだけ広く、そして深めに掘り返して土壌改良をしていただきますと、後々のオリーブの木の生育の為には宜しいかと思います。

過湿になる地層までオリーブが根を伸ばしますと、それ以上は根を伸ばさなくなりますので、成長が鈍るようになります。

粘土質の土壌の時は、できるだけ広範囲に深く行うようにすると良いでしょう。

 

そして植え付ける時には、周りの土よりも少し高めになるように、オリーブの苗木を植え込んであげてください。

オリーブの木は浅根性といって、比較的地表に近い所に根を伸ばしますので、あまり深く植え込んでしまうと、雨の多い時期には地中で過湿になりやすく、根に障害を起こす可能性もあります。

 

深植えしてしまうと、土壌の改良をした意味がなくなりますので、くれぐれも深植えにならないように気をつけて植え込んでくださいね。

 

 

 

鉢植えする場合の用土


鉢植えされる場合は、排水と通気を確保する為にも、用土を入れる前に植木鉢には鉢底石を入れておいてください。

 

オリーブの木は、酸性の土以外でしたら、用土に対しては適応性はありますので、ご自分で土作りができる方は、市販されている園芸用用土に赤玉土や腐葉土などを配合して作っていただければ宜しいかと思います。

 

または、オリーブの木専用に予め配合済みの培養土も販売されていますので、オリーブの木を初めてお育てになる方やガーデニングの経験が浅い方には、そういった配合済みの培養土をご利用されると簡単で宜しいかと思います。

 

鉢植え用の用土に関しては、これといった決まりはありません。

市販されています園芸用の培養土でも構いませんし、ご自分で配合を考えながら、作っていただければ宜しいかと思います。